昔、上京したての頃、吉祥寺と三鷹の間ぐらいの所に2~3年住んでいたことがありました。
なんで武蔵野だっかかというと、兄が先に上京してきていてその辺りの学校に通っていたからです。
吉祥寺は公園は広いし食べ物屋は無限にあるし、中古の本屋とレコード屋が何軒も立ち並んでいるので、
町を、ハジからハジまでグルグル延々と自転車でアホみたいにウキウキと回っていました。
中古レコード屋には土日に大量にCDを売る人が多いので、月曜日に行くとその中古が無作為に売られ、
新譜も通常の4割ぐらい安く手に入りました。
あの時が一番CDを買ったし、暇だからそこそこ真面目に音楽を聴いてました。
ある日、レコード屋でそんな風に時間を潰してるとアンプラグドのライブ音源がやたら大音量で
店内に流れました。しかしその音のエモーショナルなこと。
まだシャイだったので、なんてアルバム?と店員に聞く勇気もなく、終わりまで呆然と聴いてました。
家に帰ってから、何故か「あ、あれニルヴァーナだ」と気づいて、次の日買いに行きました。
ニルヴァーナは好きだけれども、インユーテロとか日常生活に聴いたりするのはちょっと辛い。
で、カートの声とニルヴァーナの音楽性がとても美しい形で残されてるが、MTVのアンプラグドの
ライブ音源だと思っていて、実際、デビットボウイのカバーの曲は聴いてて震えます。
たまーに、カートが今も音楽をやっていたら、どんな音楽をやっていたかなーと思ったりします。
もう、パンクはやってなくて、吟遊詩人のようにフォークロックをやってたり、とか・・。