続・音楽によるROCKによる生活

音楽(ROCK)中心のブログです

倫敦旅日記 二日目 ②

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  2日目

  ブリクストン駅から、地下鉄を乗り継いでノッティング・ヒル駅に向かいました。ここには、
  有名なポートベロー・ロードがある。「南北約2キロにわたって1500以上もの露店が並ぶロンドン
  最大のアンティーク市。商品の中心は銀食器、陶磁器、時計・アクセサリーなどなど」といった、
  日本でいうノミの市が毎週開催されています。ここまで来た目的は買い物ではなくて、この辺りは
  クラッシュと関わりが深い地域なので、是非足を踏み入れたいと思っていました。昔、メンバーが
  実際に住んでいたのと、ファーストの白い暴動の舞台でもある、らしい・・・。
  ノッティング・ヒル駅からポートベロー・ロードを北西に歩き、ラドブローク・グローヴ駅に
  向かうことにしました。

  地下鉄の外にでると、ビルは駅周辺あるが、少し奥へ踏み入れると閑静な住宅地になっている。
  さっきまでピーカンの晴れだったのに、昼過ぎてから雲が多くなってきて、風が強くなってきた。
  日差しは明るいけど、寒い。少し心細くなってきたので、携帯してた音楽プレーヤーを聴きながら
  目的地に向かうことにしました。異国の地では、母国語の音楽を聴くと落ち着くと何かで読んで
  いたので、唯一、プレーヤーに邦楽で入れていたミッシェル・ガン・エレファントのアルバム、
  「サブリナ・ノーヘブン」を聴くことにしました。
  
  地図であたりをつけて、西へ西へと歩いていくと、道をチョット外れたのか、人気のない住宅街・
  アパート通りに出てしまった。そうしていると、天気予報の通り、雨がパラパラと降ってくる。
  カバンから携帯傘を取り出して広げてる間に、かなり雨が激しく降ってきた。地図を広げて
  再度確認してみる。方向は合っているみたい。プレーヤーから「ジプシー・サンデー」が流れる。
  大体にして、このアルバムはミッシェルガンエレファントの実質、ラスト・アルバムで、暗い
  曲が多く。・・・悲しい曲だなぁ改めて思ってしまった。そして、「サンダーバードヒルズ」
  が始まる頃には、なんとヒョウが降ってきた。かなりの大粒で、ブーツにあたる氷の塊が音を
  たてるぐらい。いまこの状況が、狂ったバンドサウンドが延々と続く、この曲に合い過ぎじゃ
  ない?と傘を強い風であおられながら歩いている・・と、右側のわき道から露店が並ぶにぎやかな
  通りが見えた。一本道を間違えていたようでした。ようやくポートベロー通りに出た。
  そして、地図にマーキングしておいた「ラフ・トレード」というレコード屋はすぐに見つける
  ことが出来ました。(UKインディーズ・レーベルのラフトレードはこのレコード屋が発祥のこと)
  安心して、店の前の軒下で水しぶきを取っていると、空が明るくなってきた。ヒョウは止んで、
  小雨もぱらついてきた。えらいもんで、サンダーバードヒルズの曲が終る頃には、青空が見えて
  きて晴れてきました。プレーヤーを止めて、店の中に入ることにしました。

  ラフ・トレードの店内はこじんまりしていました。アナログ・レコードが中心で、パンク・
  ガレージ・ニューウェーブ・60年代ロック・ハウス・ヒップホップ・・・と、日本のレコード屋
  と分類はそんなに変わらなかった。店の壁という壁にはスミスを始めとして、ラモーンズやテレ
  ビジョン、ピストルズなどのポスターやチラシが所狭しと貼られていて、見ていて飽きなかった
  です。面白いものが色々ありましたが、見るだけ見て出てきました。そういや、ジャパニ-ズの
  CDの棚があり、コーネリアスとフラワートラベリング・バンドのCDがありました。

  ポートベロー通りでは、露店に野菜やアンティーク、洋服となんでもあり。人通りも多くて、
  さっき歩いていた静かな通りが嘘のようでした。そのまま西方面に歩くと、ようやくウェスト・
  ウェイの高架下に着きました。この辺りが、まさにクラッシュに縁の深い場所ということで。
  なんというか、人の集まるパワーが集中する場所に彼らは居たのですね。高架下にも店がひしめき
  あっており、何処のお店もダンボールにレコードや洋服が、実に雑に並べてありました。
  
  そのまま更に西方面に歩いていくと、露店の店の商品がアンティークというより、ただの家の中の
  ガラクタのような売りモノばかりになってきた。ふと、盗難品も平気で並べて売っている・・・と
  いうイギリス裏観光の本の一節が頭に浮かびました。気が付くと、周りの客や店の人がオヤジばかり
  になり、慌てて引き返しました。

  他、アンティークや洋服屋に入ってみましたが、当時のポンドで、買いたい!と思う程に魅力的な
  物はなかったな。洋服はデカイし。大体にして、東洋人はあまり見かけなく、オシャレな店に
  入っても、なんだか自分がやけにやぼったく感じてしまった。やはり、肌の色の違いは異国の地で
  は感じざる得なく。やぱり、日本は島国で単一民族なんだなぁ。いい意味でも悪い意味でも・・・。