「PUNK'S NOT DEAD」
先日、日本でも公開されたパンクロックのドキュメント映画です。
監督は、スーザンダイナーというアメリカの女性です。
映画は、やはりアメリカの音楽シーン寄り内容です。パンクを愛してるいちファンが
パンクの誕生から、パンクの衰退によるアンダーグラウンド・シーンの誕生、現在の
ポップパンクと揶揄されるパンク・ムーブメントを様々な視点から捉えてます。
パンフレットから一部、抜粋させていただきます。
「NEW YORK DOLLS,RAMONES,THE SEX PISTOLS,THE CLASH...
産業化したロックへのアンチとして70年代前半ニューヨークに端を発し、海を渡って1977年
ロンドンで爆発した、音楽史上の革命とも言われる反体制のロック=パンク・ロック。
社会への不満と怒りを歌詞に込めたその反抗精神は、やがて巨大ムーブメントとなって世界中を
席巻していった。それから30年、様々な企業のマーケティング・コンセプトになるまで大きくなった
カルチャーに果たして反逆の精神は生きているのだろうか。」
インタビューが中心で、関連するバンドのライブの映像が少しだけですが流れます。
ダムド、ピストルズやクラッシュ、ラモーンズはよぉーく知ってるだけに、80年代の
バンドは殆ど知りませんでした・・。そりゃランシドやグリーンディ、オフスプリングぐらいは
知っていますが。
面白かったのは、ピストルズやクラッシュ亡き後にパンクは終ったとされ、メジャーシーンから
全く相手にせれずともベテランのパンクスはドサ回りを続け、それに影響され後にシーンを
作るキッズが生まれたくだりです。
正直、最近のパンクとされるSUMやマイケミ、グッシャーあたりになると余り興味がないのですが、
パンクをこれだけメジャーにしたのも事実。
映画を見終わって、その音楽やバンドがロックもしくはパンクである限り、たいして聴きもせず
知りもせず批判するのは辞めようと・・・と思いました。確かに今のシーンがなかったら、
特にアメリカのヒットチャートはブラック、ヒップホップ一色だったでしょう。
メジャーではないバンドがザクザクでてくるので、パンクに興味ない人には退屈な映画かもしれないです。
80年代のアメリカのアンダーグラウンド・シーンをざっと知るには、なかなか良い映画だと思います。