続・音楽によるROCKによる生活

音楽(ROCK)中心のブログです

MARIE ANTOINETTE

  ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」観て来ました。

  ここ何年は暇という時間余り無く、映画を観ることがかなーり少なくなってきましたが

  この映画は観てみたかった。何故ならパンク~ニューウェーブの曲がサウンド・トラック

  使われているからです。

  プライマル・スクリームのケヴィンが本業放り出して(プライマルのツアー不参加)何やってたんだ?

  と思ってたら、この映画のサウンド・トラックのミックスとかやってたみたいです。

  予告からしニューオーダーの「Age of consent」が流れたりして、これは見に行かなければと。。


  映画は、オーストリアの王族の娘が、親交のしるしとしてフランスの王の孫である王子に嫁ぎ、そこで

  孤独ながら贅沢三昧の享楽的な日々を送り、最後には民衆の手によって絞殺刑されるまでのお話し。

  そもそも彼女は、愛人と宝石を片手に夫である王を操作し、国の政治を錯乱させた悪女というイメージが

  あったりするが、説は諸々あるらしいです。

  ソフィア・コッポラが描くのは、田舎からきた素朴なお姫様が、フランスという「お高い」王族に入

  り、そこで十代の少女性が花開き大人になるまでのストーリー。よって、歴史的な深みとか政治的なからみ

  は殆ど無いといっていいかもしれない。マリー・アントワネット(もしくはソフィアコッポラ)の

  少女性に共感できるか否かで、映画の評価はまるで違うと思いました。

  
  しかし、王女の誕生日で朝まで飲めや騒げやの大騒ぎのあと、朝日を友人らと見に庭まで走るシーン

  でNew orderのセレモニーがかかるんだが、「中世の時代に青春かよ!?」と突っ込みつつも、

  この曲の持つ瑞々しさを再発見して感心&感動してしまった。

  あとマルコム・マクラーレンが見つけたと言われるガール・パンク「Bow Wow Wow」、かなり気に入り
  
  ました。ストロークスもギャング・オブ・フォーも意外にはまってた。

  
  この映画も、大きな富や幸福を手にしても、失うものもまた大きいという人生の宿命は描かれている。
  
  手に入れるのも運命、失うのも運命、そんな寂しさを映画から感じました。