続・音楽によるROCKによる生活

音楽(ROCK)中心のブログです

CONTROL

イメージ 1

 ニューオーダーの前身のバンド、ジョイ・ディヴィジョンのボーカリストイアン・カーティス
 自伝的ともいえる映画「コントロール」を観て来ました。フォトグラファー、アントンコービンによる
 初の監督作品。美しい映像が話題になっています。

  本編に少し触れますので、前知識を入れたくない方は読まれないほうがよいと思います。

 ......................................................................................

  内容は2時間、モノクロです。
 まさに、イアンの生きた証を確かめるようなストーリーでした。
 デボラとの出会い・結婚~バンド結成~癲癇の発病~愛人・アニータとの出会い~妻と愛人との確執
 病気の悪化~アメリカ・ツアー前の事件・・と物語は進みます。愛人とバンドの存在が大きくなれば
 なるほどイアンの苦悩が重く深くなり、最後に彼は究極の選択をしてしまいます。
 音楽は、その当時イアン・カーティスが好きだったデビット・ボウイやイギーポップ、SEX PISTOLS
 ベルベット・アンダーグラウンドの楽曲が使われ、ロック少年だったイアンの姿を浮き彫りにして
 います。また、実際に俳優陣が演奏するジョイディヴィジョンのライブの曲は生々しく、迫力があり
 ました。
 興味深かったのは、彼らバンドの楽曲の誕生(She's lost controlなど)時期の背景が分かること
 でした。物語の進行と共に、JOY DIVISIONの楽曲が挟まれるので「イアンはこんな状況だったんだ
 な」と・・・。イアンは何故にそのような最後を選んだのか、何故ああいった楽曲を生み出したのか
 を読み解く道しるべにもなっていました。


 彼は23歳という短さで人生を終えてしまいました。楽曲の神秘性もあり、彼は世界で神格化されてる
 といっても過言ではなく・・・それがJOY DIVISIONの評価を決定つけてることも確かです。
 ただ残されたイアンの奥さんや現・ニューオーダーのメンバーは、それらに苦しめられたようです。
 実際、彼らはジョイディヴィジョンの曲を長い間、封印していました。
 この映画は、イアンの奥さんが彼と過ごした日々を綴った本をベースに脚本にしています。また、
 バンドの活動の部分はニューオーダーのメンバーの話しを参考にしたようです。
 本編では、イアンを一人の青年として描いています。彼は、彼なりに悩みや苦しみと格闘して、抜け出す
 道を探していたのではないかーーーと思うと、ラストシーンでは泣けて泣けてしょうがなかったです。

.......................................................................................

 killersのshadowplayが流れ、客電がついて立ち上がろうとしたら頭がクラクラしました。軽い貧血
 です。集中し過ぎました。。
 
 音楽も素晴らしかったけれど、俳優陣が文句つけようが無い演技。
 カルチャーとしての音楽映画とされそうですが、青春映画として遜色の無い映画だと思います。