The Rakes のセカンド・アルバム"Ten New Messages"が先月末、発売されました。
一曲目のThe World Was a Mess But His Hair Was Perfect では、
「世界は混乱していてグシャグシャな状態 でも彼の髪型は完全に決まっていた」
と、一発目から皮肉たっぷりに始まります。
曲調は、ファーストのような速いテンポのパンクな曲はなくなり、ゆっくり目なテンポで
クラブなどで「踊れる」ロック/ポップ・ミュージックに仕上がってる。
始めに聞いた時は「地味かも?」と思ってしまったが、淡々と進む10曲のストーリーに
次第にはまってきました。
Suspicious Eyes という曲では、ロンドンの地下鉄テロのことが書かれてる。
ボーカルをゲストにいれて、三人構成でストーリーが進んでいくのだけど、淡々とした
描き方がとてもクールです。
(ただ、ラップが日本人にはイマイチ面白くない理由に「言葉がわからん」というのがあるので、
日本盤おすすめします・・。)
ファーストでは、パブに行って、飲んで、帰って寝て、朝起きて仕事に行き、またクラブへ・・
と一般的なイギリスの若い連中を描いていて、それはまさに彼ら自身のことだったと。
ファーストはそこそこヒットしたものの、他の新人バンドと一緒に埋もれてしまい、
本人たちはセカンドをリリースできるとは思ってなかったようです。
単独は難しいのだろうけど、やっぱりもう一回見てみたいですね~。
それからこのバンドに限らず、最近のイギリスのバンドはドラムとベースの音のとり方が凄く良かったり
する・・。(バンドの良し悪しに関わらず。プロデューサーの手腕なんだろうけど。)
まぁ今の音のトレンドなんだろうけど、たくさん才能がででくる訳です。