フランスに行った際、街々で本屋やレコード屋を覗くと、店頭の場所の良いところに
必ず、セルジュ・ゲンスブールの自伝やレコードが置いてありました。
フランスにとって、彼は、偉大なポピュラー・アーティストなんだなぁと思わせられました。
「セルジュ・ゲンスブール」は歌手・作曲・俳優もやる多才な人物ですが、
スキャンダラス、またはエロティックな唄を作ることには右に出るものは居ないという・・・
昔から、そんなイメージが濃厚だったりもします。
ちょっと前の、しょうもない話なんですが・・・、
その頃、仕事ではいつも出勤時間ギリギリに職場に到着してました。ロッカーに飛び込んで着替え、
職場でかかってる洋楽チャンネルの有線から、明らかにセルジュゲンスブールと思われる
歌声が聴こえてきました。また、女性の唄もかぶさってくるので、これはジェーンバーキンかな?
と思ってると、二人が「じゅてーーむ・・じゅてーむ・・」と繰り返している内に、
段々とあえぎ声になっていき・・・・。
朝から、な、なんだこりゃーと思いつつ、そそくさとミーティングに参加したのですが、
その次の日も、そのまた次の日も、自分が出勤する時間に限って、この曲がかかるという・・・。
このことを誰かに伝えようにも、出勤時間過ぎてるからロッカーには誰も居ないし、
だからといって職場の誰かに話したとしても
「朝からシモネタ?・・っていうかゲンスブールって誰?・・っつーか早く出勤しろ!」って
逆に怒られるだろうし。そんな風に不思議に不気味に思いつつ、そして毎日、
この朝の出勤時間に有線での「この曲」は約一ヶ月ぐらい続きました。
さすがに、これだけ続けて聴くと何週間目かには笑えてきましたが。
今考えるとと、多分、有線の中の人が、この朝の時間はあんまし誰も聴いてないだろうと、
半分ふざけて、毎日定時にこの曲をかけていたのだろうなっと・・。
この曲は、流石に長いので短いバージョンを。。
あと、この方はエロティックなだけじゃなく、反骨の精神の人でもあった、と一応・・・。