イッキー・サンプ/ホワイト・ストライプス
ホワイト・ストライプスはジャック(G)、メグ(Dr)の二人によるバンドです。
男女二人、となるとカーペンターズ的な音楽を想像してしまうけれど、この二人は
新しい時代のガレージ・バンドとして登場しました。
(一応、姉妹となっているけれど、元・夫婦とか色々な噂がある)
ファースト、セカンドで各方面から大絶賛されました。とくに、新しもの好きなセレブやファッション
関係によく取り上げられていた。
ジャックのギターはブルースが基本としていて、それでガレージ・ロックンロールをセンス良く
鳴らしまくるので、聴いたときはリフとボーカルのインパクトでやられました。
単独のライブを見に行きましたが、ジャックがとにかくギターをかき鳴らしオルガンを弾きまくり、
その感情の上昇に合わせるかのように、メグのドラムが唄を唄うようにうねるんですね~。
その時は凄い凄い!と自分の中で盛り上がりました。
しかし、その年のフジロックでブルース好きな友人とホワイト・ストライプスを見たら、
はっきりと「なんで二人でやるの?サポート入れればいいのに・・。」と見ててもどかしい、と
言われました。
でもこれがこのバンドの味なんだよ、と言いつつ、うーむ確かに・・とおもった思い出があります。
今回、このニュー・アルバムを聴いて、うわっなんだこりゃ?!と驚きました。
毎回の彼らのアルバムから感じる、センスの良さ・かしこさ・お洒落さがぶっとんでる。
特にギターが好き放題にうねりまくってる。パっと思いついたのが、ツェッペリンです。
緻密で、それでいて直感的な音の激しさとか・・・。
多分、友人は「自分たちが楽しめばいい」といった閉鎖的な彼らの一面を、ライブで感じ取っていたの
かもしれないなぁ。でも、このアルバムではそんなスカした態度は払拭されました。
リバイバルブームの昨今、皆似たような音を出してますが、未開地を切り開いた・・と言う点でも、
ロックのトップをいってると思います。