続・音楽によるROCKによる生活

音楽(ROCK)中心のブログです

赤い季節

今年の夏に入る前、The Birthday のチバのソロアルバム発売とそのソロの音源で映画が公開されるというニュースを聞きまして。(しかし、映画ってのはビックリしましたよ。)
映画の公開日とソロ発売日は、ミッシェル・ガン・エレファントの解散日と前後していました。
自分は当時、ミッシェルが解散した時は、リアルタイムで、しかも日本のロックをこんなに聴くことはもうないだろうなと思い、解散後のメンバーの活動も、ある程度は見ていこうと思ってました。   
まぁ、レコードが出たら買う、行けそうなライブが時間あったら行くってぐらいだったんですが。
解散後の彼らの活動は、なんだかこう書くと冷たいようだけど、自分はロック・ムービーを見てるみたいな感じが時々しました。余りに孤高のロックバンドとされ過ぎて、感情というものが共有しにくいし見えにくい。
三年前にアベさんのことがあった時も、なんだか、まだ終わりに向かって物語が延々と続いてるような・・・・。
さっき、チバのソロアルバムを聴きまして。感情が淡々と描かれていて、まるでまさに映画のよう。
その内の一曲で、寒さの中で暖かな季節に向かいながらも、死が突然現れるような唄がありました。
チバさんのつくる音楽は、昔から、たぶん、全部吐き出す衝動と感情がロックと共にあって。
それは、美しく綺麗な部分だけ掬い取るんではなく、全て。人って、相手の、ましてや自分の黒い感情なんて見たくもないんだろうけれども、全部ひっくるめて吐き出す、ところに凄みがあり、カタルシスがある。
ただ、ある季節のことは吐き出そうにも吐き出せずに、いたことが見え・・・・。
そして、最後の方で「赤い季節」では、じつに明るく「なんとかなるようになるさ どこまでも行けるさ」と唄う。
赤い季節をぬけて」と唄う。「DEAR ROCKERS」というタイトル通り、そこにある風景がよく見えるし、とても唄が近くに感じられる。だから、通して聴いてこの曲にたどり着くと驚くぐらい明るく暖かく感じる。  
それは、まさに今のチバの、バースデイの居るところって感じ。
あー、ここに繋がって続いてるんだ、良かった、と・・・。
 
で、個人的には、今年の夏フェスで完全に心と頭がイギリスに飛んでってしまいそうだったので、まぁーホントにバースデイは日本のバンドで良かったなぁって。実にしょうもなくてすいません。
バースデイのツアーが始まってるようなので、行かれる方は風邪と飲みすぎには気をつけてください。