ラモーンスのドキュメンタリー映画です。日本でも一年チョイ前に渋谷で上映されてました。
斉藤まことさんが、この映画のレビューで「かなり痛いロックドキュメンタリー映画」、
「”リアルチェッカーズ”なラモーンズの内幕に~」と書いてましたが、ホント実にダメダメな
ロックミュージシャンの生き様が克明に映されてます。
わたしはメンバーの名前もうろ覚えな状態で見たので、CBGBのライブでの演奏やプロモ
などロックンロールの曲満載でワクワクしながら見ました。しかしながら、メンバーの一人は
神経症、一人はヤク中、一人はスリーコードしか弾けないないメンバーって・・・パンクの生き様
のモロ暗黒な部分です。そしてジョーイがガンで急死すると、次々とメンバーが追うように亡くなっ
てしまいました。軽快なR&Rなしでは悲しすぎる終わりです。
メンバーは不器用通り越して、ほんと天然な無防備さでパンクという音楽に向き合ってました。
特に、ジョーイという人の少年のような純粋で時に残酷な感性は人々を引き付ける魅力があります。
けなしたり褒めたりと忙しい感想になりましたが、わたしが十代のラモーンズ大好きなパンクス
でこの映画を見たら、ショックでギター捨てて公務員でも目指してしまうかもしれません。
今は大人なので距離置いて見れますが・・・。そんな我々を雲の上から見下ろしながら、今も
「これがパンク、これがロックじゃ!」と演奏してるんだろうなー。雲の上もにぎやかになった
ことでしょう。地上の人間には寂しい限りです。