「LONDON CALLING」
クラッシュのサード・アルバムにして最高傑作。
プロデューサーは、ミックが好きだったというガイ・スティーブン。
マネージャーのバーニーが離れた(というか手を切った)ので、メンバーはいつも使用している
スタジオに入れなくなってしまったという。
ただそれによってバンドの行動が自由になり、自動車の整備工場で、半年弱、バンドのリハーサルに
明け暮れたそうです。(バンド練習の合間にサッカーをやったとか!)
ガイ・スティーブンはホントにクレイジーなオヤジだったみたいで、当時のこのアルバムの
レコーディング風景では、このオヤジが突発的にイスやハシゴを投げたり演奏中のメンバーの
目の前でバカ踊りしたりと、メンバーの邪魔してるとしか思えない映像が残ってます。
トッパーは、彼のおかげで深刻になったりすることなくレコーディングすることが出来たと
後日語ってます。
クラッシュはなんというかクソ真面目なパンクスで、何事も「戦う」ポーズを崩さなかった
バンドだっただけに、ガイ・スティーブンみたいなアウトサイダー、いわゆる自由さがバンドに
いい方向性を与えたみたいです。
一曲目はクラッシュの代表曲でもある「ロンドン・コーリング」から始まります。
そして、二曲目はポールのベースが出だしの「新型キャデラック」で、この曲聴くと
いつでもどこでも踊りだしたくなって困るぐらい好きだったりします。。
あとは、ミックがボーカルとる「ロスト・イン・スーパーマーケット」は、ジョーがミックの
幼少期を想像して書いたといわれる曲です。ミックの甘い声がいい。
この頃が一番メンバーの仲も良かったみたいで、その雰囲気が演奏や曲調にも現れてると思う。
当時は、ファンやメディアから「これがパンク・アルバムかよ?」と批判されたみたい。
今だにそういうことを言う人はいるもので、そんな奴はこのアルバムの曲の多さ・自由さに
ビビッているに違いない!・・・ということにしてます。
ジョーの言葉はやはりシリアスでシビアだけど、これがまた気分を高潮させてくれます。
踊ったり飛び跳ねたりして聴きたいアルバムです。