JANET JACKSON の THE VELVET ROPE に収録されている「Got Til It's Gone」です。
ジョニ・ミッチェルの曲の一節がサンプリングされています。
いわゆるなR&Bな作品は殆ど聴かないのですが、このアルバムは好きでたまに聴いています。
ジャネットの作品の中でも、内省的で静かな作品と言われており、内容は英語やそのニュアンス
がわかる人にはかなりパーソナルでエロティックな内容のようです。取り上げるテーマは
SMやドメスティックバイオレンス、同性愛など。私は英語の理解が浅いのでその書かれてる内容は
いまだに分かりませんが・・・。
昔、このアルバムで興味深いレビューを読みました。内容はもう十年前なので、うっすらとしか
覚えていませんが・・・。
ベルベット・ロープという題名やジャケットから、皮のひもーームチなどを連想され、そこかしこに
ジャネット自身のコアな部分が伺える。例えばあくまで噂としてある話しですが、ジャクソン5の
兄弟たちに指導するのに、彼らの父親が皮のベルトで体罰を与えていたというエピソード
がある。その家庭内の暴力が彼女の中に色濃く残した可能性もあるし、もしかすると
パートナーから受けた傷か、はたまた何でも要求されるショービジネスからの傷なの
かもしれません。そういった傷や暗い一面を、作品にするのはかなりヘビーだったよう
ですが、ポップミュージックでここまでパーソナルな形で表現したことは、アーテストとしての
彼女の評価を高めたようです。
兄のマイケルは既に世界的なポップスターで、ジャネットはその妹であり、また「女性」で
あったからこそ作り得た作品なのかも・・とちょっと最近思いました。
ジャネットの声がとても優しく響きます。