JOY DIVISION/UNKNOWN PLEASURES(1nd album)
/ CLOSER (2nd album)
ジョイディヴィジョンは、70年代のパンク・ムーヴメントの終わりに現れて、
二枚のアルバムのみ残して、ボーカルのイアン・カーティスが首吊り自殺したことに
よって幕を下ろしたバンドです。
78年にセックスピストルズが解散し、79年にクラッシュがロンドン・コーリングを
発表して音楽の成熟へと向かった頃に、ジョイディヴィジョンは世に出てきたとのこと。
パンクの初期衝動から、実際にただただ破壊活動に向かうのみのパンクロックばかり
量産され、パンクのもつパワーが失われつつあった頃に、
労働者階級、要は一生働いても上に行けない20歳そこそこの若者が結成したのが
彼等のバンドといってもいいのかもしれませんね。
時代の背景の暗さ、それにパンクが敗北感をあらわにした時期なので、彼等はシリアスに
そして神妙にパンクに音楽に情熱を傾けていました。
音は、暗いというよりは冷たい。そして繊細に交じり合うバンドのサウンドは神秘的に
美しくて、時に切り裂くように低く響くボーカルは確信的な言葉の強さを感じる。
どこか、覚醒へと導くようなロックと言えばいいのかな・・・。
・・・と、かなり出来損ないのレヴューになってしまった。
彼等の音楽にはまった人のエピソードで「部屋を暗くし一日中閉じこもって」聴いていた
というのを、何度か聞きます。しかしながら、わたしもハマってしまいました。
ジョイディヴィジョンって暗いよね笑。とか言ってた昔の自分が、懐かしく思います。
イアンが最後に見た何かとは、ジョン(レノン)やジム・モリソンが見えたであろう
向こう側っていうヤツだったんだろうか・・・。